Claude Codeの「スキル」の作り方
自作して公開している実物で説明します
Claude Codeの「スキル」は、AIに渡しておく仕事の手順書です。一度書いておけば、次から「いつものあれやって」で、同じやり方で動いてくれます。私は仕事で使うスキルを20個以上自作して、毎日動かしています。そのうちのいくつかはGitHubで公開しています。
この記事では、スキルとは何か、どう書くか、どう育てるかを、実際に使っているスキルの中身を見せながら説明します。
スキルとは何か
スキルの正体は、フォルダの中に置いた「SKILL.md」というテキストファイルです。特別な言語もプログラムも要りません。日本語で手順を書いたメモです。
ファイルの先頭には、名前と説明を書きます。Claude Codeはこの説明を読んで、「今の依頼はこのスキルの出番か」を判断します。本文は、実際に作業するときに読み込まれます。
置き場所は2つあります。
- 自分専用:ホームフォルダの
.claude/skills/スキル名/SKILL.md。どのプロジェクトで作業していても使えます。 - プロジェクト専用:そのプロジェクトの
.claude/skills/スキル名/SKILL.md。リポジトリに入れておけば、チームで同じスキルを共有できます。
実物を見せます
私が毎日使っている通知スキルの、先頭の部分です。
--- name: routine-notify description: ルーティン(スケジュール実行)の中で提案・GO待ち・ 本人の判断が必要なこと・失敗が出たときに、Windowsのトースト通知と Slack #claude-code へ同時に知らせる。通知を押すとそのセッションへ 飛べる。「通知して」「Slackにも知らせて」「ピコンと出して」等でも発動。 ---
ポイントは説明文の書き方です。「何をするスキルか」に加えて、いつ使うかと、私がふだん口にする言い方(「通知して」「ピコンと出して」)まで入れています。説明文が「通知を送るスキル」だけだと、こちらの言い方とずれたときに呼ばれません。
説明文は「機能の名前」ではなく「こういうときに、こう頼まれたら使う」と書く。スキルが呼ばれない原因の多くは、ここにあります。
本文には「手順」と「ハマりどころ」を書く
本文に書くのは、作業の手順と、一度失敗したところです。むしろ後者のほうが大事です。
たとえば、このサイトの記事を作るスキルには、アイキャッチ画像で3回続けてやり直しになった記録が、そのまま書いてあります。どんな絵を出して、なぜダメだったか、最後に通った絵の指示文は何だったか。次に同じ作業をするとき、AIはそれを読んでから作り始めます。
人に仕事を引き継ぐときも、手順だけでなく「ここで一度失敗した」を伝えますよね。スキルも同じです。
作り方は「1回できたら、覚えさせる」
最初から完璧なスキルを書く必要はありません。私がやっているのは、次の3段階です。
- 1回目は付き添う:ふつうに依頼して、「そこは違う」と直しながら、思った通りの結果まで持っていく。
- できたら覚えさせる:「今のやり方を、次も同じようにできるようスキルにしておいて」と頼む。SKILL.mdはAIが書いてくれます。
- 4〜5回まわして確かめる:別のデータで何回か試し、崩れたらその場で「スキルを直して」と頼む。
この育て方は、別の記事で詳しく書いています。→ Claude Codeの「スキルファイル」を資産にする:1回できたらスキル化、4〜5回で安定、そしてルーティン化
公開しているスキル
自作したスキルのうち、ほかの人の環境でもそのまま使える形に直したものは、GitHubで公開しています。
| スキル | 何をするか | 解説記事 |
|---|---|---|
| routine-notify | AIが「判断待ち」「失敗」になったら、PCの通知とSlackで知らせる | 通知スキルを公開しました |
| progress-report | 毎朝、直近の作業を読み返して、やりかけの仕事を「放っておくと困る順」に報告する | 忘れていた仕事が14件出てきた |
| ルーティン一覧(routine-notify内) | 時計の横のアイコンから、定期実行の状態を一覧で見る | 時計の横に一覧を作りました |
GitHub:tnajun/routine-notify / tnajun/progress-report
どんな仕事をスキルにしているか
公開していないものも含めると、こんな仕事をスキルにしています。
- 記事の作成と下書き保存:このサイトのデザインに合わせて記事を組み、下書きまで保存する。
- イベントページの作成:申込サイトにイベントを作り、日程とカバー画像を設定する(公開ボタンは押さない)。
- チケットの記録:社内のRedmineにチケットを切り、作業の記録を注記に残す。
- 印刷:HTMLをPDFにする、またはプリンタに直接送る。
- 動画の編集:スマホで撮った動画から使う場面を選び、字幕とBGMを付ける。
共通しているのは、同じ手順を何度もやる仕事だということです。一度しかやらない作業は、スキルにする意味がありません。
スキルにするとき、決めておくこと
- どこで止まるか:公開・送信・削除・支払いのように取り消せない操作は、スキルの中で「ここで止まって人に聞く」と書いておく。
- どこに成果物を置くか:保存先を決めておかないと、毎回ちがう場所にファイルが散らばります。
- 失敗したら、スキルに書き足す:同じ失敗を二度させないために。これを続けると、スキルはどんどん頼れるものになります。
自社の仕事をClaude Codeのスキルにしたい、どこから手をつければいいか分からない、という方はご相談ください。実際に動いているスキルを見ながら、一緒に1本目を作ります。→ お問い合わせ