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Claude Codeの「スキル」の作り方 ― 自作して公開している実物で説明します

公開日
POSII COLUMN

Claude Codeの「スキル」の作り方
自作して公開している実物で説明します

——ファイル1枚から始めて、毎日使える仕事の手順書に育てるまで

Claude Codeの「スキル」は、AIに渡しておく仕事の手順書です。一度書いておけば、次から「いつものあれやって」で、同じやり方で動いてくれます。私は仕事で使うスキルを20個以上自作して、毎日動かしています。そのうちのいくつかはGitHubで公開しています。

この記事では、スキルとは何か、どう書くか、どう育てるかを、実際に使っているスキルの中身を見せながら説明します。

◇

スキルとは何か

スキルの正体は、フォルダの中に置いた「SKILL.md」というテキストファイルです。特別な言語もプログラムも要りません。日本語で手順を書いたメモです。

ファイルの先頭には、名前と説明を書きます。Claude Codeはこの説明を読んで、「今の依頼はこのスキルの出番か」を判断します。本文は、実際に作業するときに読み込まれます。

置き場所は2つあります。

  • 自分専用:ホームフォルダの .claude/skills/スキル名/SKILL.md。どのプロジェクトで作業していても使えます。
  • プロジェクト専用:そのプロジェクトの .claude/skills/スキル名/SKILL.md。リポジトリに入れておけば、チームで同じスキルを共有できます。

実物を見せます

私が毎日使っている通知スキルの、先頭の部分です。

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name: routine-notify
description: ルーティン(スケジュール実行)の中で提案・GO待ち・
  本人の判断が必要なこと・失敗が出たときに、Windowsのトースト通知と
  Slack #claude-code へ同時に知らせる。通知を押すとそのセッションへ
  飛べる。「通知して」「Slackにも知らせて」「ピコンと出して」等でも発動。
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ポイントは説明文の書き方です。「何をするスキルか」に加えて、いつ使うかと、私がふだん口にする言い方(「通知して」「ピコンと出して」)まで入れています。説明文が「通知を送るスキル」だけだと、こちらの言い方とずれたときに呼ばれません。

説明文は「機能の名前」ではなく「こういうときに、こう頼まれたら使う」と書く。スキルが呼ばれない原因の多くは、ここにあります。

本文には「手順」と「ハマりどころ」を書く

本文に書くのは、作業の手順と、一度失敗したところです。むしろ後者のほうが大事です。

たとえば、このサイトの記事を作るスキルには、アイキャッチ画像で3回続けてやり直しになった記録が、そのまま書いてあります。どんな絵を出して、なぜダメだったか、最後に通った絵の指示文は何だったか。次に同じ作業をするとき、AIはそれを読んでから作り始めます。

人に仕事を引き継ぐときも、手順だけでなく「ここで一度失敗した」を伝えますよね。スキルも同じです。

◇

作り方は「1回できたら、覚えさせる」

最初から完璧なスキルを書く必要はありません。私がやっているのは、次の3段階です。

  • 1回目は付き添う:ふつうに依頼して、「そこは違う」と直しながら、思った通りの結果まで持っていく。
  • できたら覚えさせる:「今のやり方を、次も同じようにできるようスキルにしておいて」と頼む。SKILL.mdはAIが書いてくれます。
  • 4〜5回まわして確かめる:別のデータで何回か試し、崩れたらその場で「スキルを直して」と頼む。

この育て方は、別の記事で詳しく書いています。→ Claude Codeの「スキルファイル」を資産にする:1回できたらスキル化、4〜5回で安定、そしてルーティン化

公開しているスキル

自作したスキルのうち、ほかの人の環境でもそのまま使える形に直したものは、GitHubで公開しています。

スキル 何をするか 解説記事
routine-notify AIが「判断待ち」「失敗」になったら、PCの通知とSlackで知らせる 通知スキルを公開しました
progress-report 毎朝、直近の作業を読み返して、やりかけの仕事を「放っておくと困る順」に報告する 忘れていた仕事が14件出てきた
ルーティン一覧(routine-notify内) 時計の横のアイコンから、定期実行の状態を一覧で見る 時計の横に一覧を作りました

GitHub:tnajun/routine-notify / tnajun/progress-report

どんな仕事をスキルにしているか

公開していないものも含めると、こんな仕事をスキルにしています。

  • 記事の作成と下書き保存:このサイトのデザインに合わせて記事を組み、下書きまで保存する。
  • イベントページの作成:申込サイトにイベントを作り、日程とカバー画像を設定する(公開ボタンは押さない)。
  • チケットの記録:社内のRedmineにチケットを切り、作業の記録を注記に残す。
  • 印刷:HTMLをPDFにする、またはプリンタに直接送る。
  • 動画の編集:スマホで撮った動画から使う場面を選び、字幕とBGMを付ける。

共通しているのは、同じ手順を何度もやる仕事だということです。一度しかやらない作業は、スキルにする意味がありません。

スキルにするとき、決めておくこと

  • どこで止まるか:公開・送信・削除・支払いのように取り消せない操作は、スキルの中で「ここで止まって人に聞く」と書いておく。
  • どこに成果物を置くか:保存先を決めておかないと、毎回ちがう場所にファイルが散らばります。
  • 失敗したら、スキルに書き足す:同じ失敗を二度させないために。これを続けると、スキルはどんどん頼れるものになります。

自社の仕事をClaude Codeのスキルにしたい、どこから手をつければいいか分からない、という方はご相談ください。実際に動いているスキルを見ながら、一緒に1本目を作ります。→ お問い合わせ

最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。

大河原潤

大河原 潤

AI開発専門家

ブーム以前からAI研究に携わる、本物の専門家。「AIに使われる」のではなく、「AIを使いこなす」確かな技術力を提供します。

【アカデミックな裏付け】

  • カリフォルニア大学リバーサイド校 博士前期課程修了(研究分野:測度論、経路積分)
  • アメリカ数学会のジャーナルに論文発表

【社会的に認められた専門性】

  • AI関連書籍:『誤解だらけの人工知能』(2018年)、『AI×Web3の未来』(2023年)
  • プログラミング専門書:実務的な技術書を2冊出版(確かな実装力の証明)
  • 100社以上のAI導入コンサルティング実績、特許売却経験あり