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真面目が経済を停滞させる?日本とアメリカの仕事観の違い

カリフォルニアに来て改めて感じるのは、人々が「適当に働いている」ということだ。適当といっても、無責任という意味ではなく、「余計なことにこだわらない」という姿勢のことだ。日本では仕事に対する細かいルールが多く、それが従業員の負担を増やしているように思う。コンビニの店員に過度な丁寧さを求めたり、システム開発の現場で非効率な社内ルールに縛られたりすることで、本来の業務とは関係のない部分に労力が割かれてしまう。

コンビニの店員に丁寧さや愛想の良さを求めているわけではない。時給1000円くらいのアルバイトの人に過度な期待をするのは合理的ではない。それによって発達障害のある人や仕事が遅い人もコンビニのアルバイトができるようになる。社会全体が寛容になることによって、多くの人が仕事に就くことができる。このような寛容さこそが、社会にとって重要なのではないかと思う。

 

カリフォルニアの働き方はシンプルだ。必要最低限のことをしっかりやるが、不要な手順や形式にこだわらない。その結果、効率が良くなり、経済が活発に回っているように感じる。たとえば、日本のレストランでは、店員が客の注文を取る際に細かくメモを取り、敬語を使い、何度も確認するが、アメリカでは店員がラフに注文を取り、間違えても「Sorry!」で済ませることが多い。これは一見適当だが、時間の節約になり、結果的に回転率が上がる。

 

また、システム開発の現場でも、日本の企業では社内ルールや手続きが多すぎて、実際の開発にかけられる時間が限られてしまうことがある。一方、アメリカの企業では、実力主義で無駄なプロセスを削減し、本質的な仕事に集中できる環境が整っている。たとえば、日本の企業では新しいツールを導入する際に長い稟議プロセスが必要だったり、セキュリティ基準が過剰に厳しくなったりすることが多い。しかし、アメリカのスタートアップでは「まず試してみる」という姿勢が強く、新しい技術を素早く取り入れる文化が根付いている。

 

日本の企業ではしきたりにとらわれた無駄なミーティングが多いように感じる。意味のない会議に時間を費やすことで、実際の業務に集中する時間が削られ、生産性が低下してしまう。これもまた、日本の仕事文化の非効率さを象徴している。

 

真面目であれば経済が回ると信じている日本人が多いが、実際には真面目であることによって経済がうまく回っていないことの方が多い。真面目であることと経済が回ることは完全に切り離して考えた方が良い。経済を回すためには、無駄なことにエネルギーを使いすぎず、本質的な仕事に集中することが大切だ。すべてを完璧にしようとすると、かえって非効率になり、結果的に経済の停滞を招く可能性がある。

 

時代が変わり、スピードと効率が求められる今、不要なルールや無駄な慣習を見直し、より柔軟な働き方を模索することが必要だ。