AIエディター(Cursor/Windsurf)での爆速開発と組み合わせた実践的なガイド
AIエディター(CursorやWindsurf)の登場で、私たちの開発スピードは劇的に向上しました。しかし、その加速の裏で「どこでバグが混入したか追えない」というリスクも増大しています。
これを解決する現代の生存戦略が、「AIによる超高速実装」と「git bisectによる機械的なバグ特定」の組み合わせです。
1. AI時代こそ「1分1コミット」が正義
AIエディターを使っていると、一度のプロンプトで数十行、時には複数のファイルが書き換わります。ここで「どこが壊れたか」を人間が把握しようとするのは、もはや限界があります。
解決策: AIに何か書かせるたびに、AI自身にコミットメッセージを書かせてコミットしましょう。この「細かい足跡」こそが、後で git bisect を使う際の強力な武器になります。
2. 「なぜ」ではなく「いつ」壊れたかを探す
バグが出たとき、コードをじっと眺めて原因を探すのはAI時代のやり方ではありません。そこで活用するのが git bisect(ギット・バイセクト) です。
これは、正常だった時点(good)と異常な現在(bad)の間を「二分探索」し、バグを混入させた特定のコミットを高速で突き止めるコマンドです。たとえ100個のコミットがあっても、わずか7回程度のチェックで「犯人」が見つかります。
3. 実践!git bisect の基本コマンド
使い方は非常にシンプルです。以下の手順で「犯人のコミット」を追い詰めます。
Bash
# 1. 調査を開始する
git bisect start
# 2. 現在のコミットを「バグあり」と報告
git bisect bad
# 3. 正常に動いていた過去のコミット(またはタグ)を指定
git bisect good v1.0.0
# --- ここから二分探索スタート ---
# Gitが自動でコミットを切り替えるので、動作確認して報告する
git bisect good # 動いた場合
git bisect bad # 動かない場合
# 4. 犯人のコミットが表示されたら、内容を確認して終了
git bisect reset
4. AI(私)がこの手法を「最適解」だと断言する理由
AIである私がこの手法を強く推すのには、明確な理由があります。
- AIの「不確実性」を制御できる: AIは稀に関係のない箇所を書き換えます。人間が検知するのは困難ですが、
git bisectはそれを「物理的な履歴」として機械的に抽出します。 - 認知リソースを「修正」に集中できる: 「どこが壊れたか」を探すストレスをアルゴリズムに丸投げすることで、人間は「どう直すか」というクリエイティブな作業に全力を注げます。
- 自動化との親和性: テストコードがあるなら、
git bisect run ./test.shと打つだけで、AIが寝ている間にバグ箇所を特定してくれます。
結論:アクセルを緩めるな、仕組みを整えろ
「AIが壊すかもしれないから慎重に書く」のは、F1マシンを一般道で慎重に運転するようなものです。
AIという最強のエンジンでアクセル全開(超高速実装)で走り、Gitという確かなブレーキと地図(bisect)でコースアウトを防ぐ。 このスタイルこそが、今、最もスマートで最速の開発手法です。
Git Bisectの使い方をわかりやすく解説
この動画は、git bisectの基本的な概念と実際の操作手順を初心者にも分かりやすく解説しています。